【ミックス応用編】イントロorアウトロが短い曲はAUTOLOOP機能を使うべし

SX2をはじめ、Pioneerの多くのDJコントローラーには「AUTOLOOP(オートループ)」という機能があります。これはその名のとおり、ループをオート(自動)で設定することができる機能です。

「どんな時に使えるんだろう?」と思っていて私も最初は使う機会がなかったのですが、イントロとアウトロが短い曲のときに使えることがわかりました。

曲と曲をつなぐ時にはある程度の時間が必要になるのですが、曲によっては急にボーカルからはじまる曲があったり、アウトロが余韻なくすぐに終わってしまう曲があったりして、そういった曲をつなぐが難しいところがありました。

でも、このAUTOLOOPを使うと前の曲と次の曲がミックスされるまでの時間をたくさんとることができるのです。テンポが違う曲だったりすると、テンポフェーダーを使ってテンポを合わせる時間がさらに必要になるので、余計にその恩恵を受けることができます。

使い方はとても簡単!

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前の曲のアウトロで「AUTOLOOP」を押すだけ!多少ずれてもいい具合のところに勝手に修正してくれ、ループを作ってくれます。次の曲もあらかじめイントロ部分に同じように「AUTOLOOP」で1小節~4小節ぐらいのループを作っておきましょう。

2小節もしくは4小節でループを作ると違和感のないループが作れることが多いです。任意の場所が確定したら、ホットキューを打っておいて今後どこでAUTOLOOPを使えばいいかわかりやすくしておくとさらにいいと思います。

あとは普段どおりにミックスしてあげるだけです。いい具合にミックスできてきたら、次に流す曲の「AUTOLOOP」をもう一度押して解除してあげるとそのまま自然な流れで曲を再生することができます。


【注意したいこと】

例えば、テンポの違う曲のミックスの場合、次の曲を前の曲のBPMに合わせた状態でミックスしていくので、ミックス後、AUTOLOOPを解除してそのまま再生してしまうとボーカルの音が低くなったり、高くなってしまって少し不自然さが出てしまいます。不自然なまま曲を再生し続けるわけにもいきません。なので、いい具合にミックスできたらすぐにAUTOLOOPを解除するのではなく、テンポフェーダーを少しずつ戻して次の曲のBPMにあわせてあげましょう。


BPMについては誤差5ぐらいまでにしておいたほうがより自然につなげると思いました。7以上になってくるとつなぐのが少し難しいです。もちろん、私のテクニック不足かもしれませんけど・・。

それと、ループはBPMの違いを考慮して(ボーカルの音程が狂わないように)、基本的にボーカルが始まる前の部分で設定したほうがいいです。いきなりボーカルからはじまる曲の場合はカットイン(頭出しで瞬時に曲を変えるテクニック)を選んだほうがいいかもしれません。

2016年01月13日