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DJ初心者が知っておきたい知っておきたい小節・拍のこと

「音楽に関する知識がなくてもDJはできそう」と思われがちです。DJコントローラーの登場によって敷居は低くなっていますが、“あること”を知っておかないといつまで経っても上手にならないと私は感じました。

その“あること”とは「小節」「拍」のことです。「小節」とは、音のひとつの塊のことです。「拍」は「ドン!」といった音など一瞬の音のことです。

EDMに分類される曲の多くは、4つ打ち系と言われていて、4拍を「1・2・3・4」と数え、これが「1小節」となります。

4拍の数え方ですが、簡単なのは「キック音」を頼りにすることです。キック音とは「ドン!」という叩くドラム音のことです。キック音(ドラム音)を頼りに「1・2・3・4、2・2・3・4」「3・2・3・4」「4・2・3・4」と数えて、1小節目→2小節目→3小節目→4小節目・・・と把握していきます。

DJ,拍,小節,キック,展開,仕組み,理解


Serato DJの場合は小節がわかりやすく表示されています。しかも、1・2・3~155・156・157といったように曲の終わりまで小節が表示されているので、どの部分を再生しても今がどの小節なのかがわかりやすくなっています。

中には2小節、3小節で展開が変わるものもありますが、多くは4小節(16拍)で展開が変わるものが多いので、まずは4小節をしっかりとカウントできるようになる練習をしてみましょう。

例えば、Zedd - Beautiful nowという曲のサビ(0:55~)ヴォーカルの後ろで「ドン・ドン・ドン・ドン」と鳴り続けている低い音がここでいう「キック音」「拍」となります。ヘッドフォンを使って再生してみるとわかりやすいでしょう。

小節がわかると、イントロ、アウトロを上手につなぐことはもちろんですが、サビ前から曲をカットインさせることもできたり、色々な技ができるようになるので覚えておいて損はない、というかDJを目指すならまず最初に知っておく必要があります。

2016年01月04日

SX2の説明書通りに配線をしてみるも音が出ないときの対処法

私はそこまで機械に弱いほうではありませんが、初めて使う機器の使い方はさすがにわからないですし、難しそうなのでまずは説明書を頼りにすることに。説明書には配線のやり方がちゃんと記載されています。配線自体で難しいことは特にありません。

SX2,配線,説明書


さて、実際に曲を再生していきますが、まずはお手持ちのPCで「Serato DJ」を立ち上げます。Macの場合は、「アプリケーション」にSerato DJがインストールされます。

SX2,デッキ,Deck,曲,再生,スタンバイ,説明

ここまで準備できたら曲の再生にうつります。SX2はデッキ(曲をスタンバイ・再生する一時的な保管場所)が4つあります。本体に「DECK」と書かれている部分がデッキです。まずは「DECK」の「1」(画像の黄色い丸で囲んだ場所)を押して、PC上のSerato DJ上の「1」に流したい曲をドラッグ&ドロップしましょう。


【ワンポイントテクニック】

SX2,本体,ロード,Load,時短


PC上からではなくDJコントローラー本体からもデッキに曲をロードさせる方法もあります。本体中央の一番上にある大きなつまみを回してみてください。するとSerato DJ上でマウスのように動かすことができます。任意の曲に合わせたら、大きなつまみの左右にある「LOAD」と書かれたボタンをクリックしてあげると本体から簡単に曲をロードさせることができます。時短にもなるので覚えておきましょう。


曲をロードさせるところまではできましたが、実際に再生して私が最初に放った一言が「あれ・・・??」でした。配線のせいなのか、片側からしかスピーカーの音が出なかったのです(笑)。さらには、ヘッドホンからも音が出ない(笑)。これは困りました。

スピーカーが片側からしか出なかったのは、再度しっかりと配線をしたら直りました。

SX2,MASTERCUE,CUE,再生,音が出ない


ヘッドホンから音が出なかったのは、本体の設定に問題がありました。ヘッドホンから音を出すには「MASTER CUE」とその左右にある「CUE」ボタンを押しておく必要があります。いずれもボタンを押すと赤く点灯します。

SX2,Level,つまみ,音が出ない,ヘッドホン

また、本体前面にある「LEVEL」のつまみを右に回しておく必要があります。つまみをひねり具合によって音量を変えることができるので、ちょうどいい音量に設定してあげましょう。ヘッドホンの音量が大きすぎるとスピーカーの音が聞こえにくいですから、ほどよい音量に設定しましょう。

2016年01月06日

DJ初心者が知っておきたいBPMが同じ曲、BPMが違う曲の簡単なつなぎ方

DJとして必ず知っておかなければならないワードが「BPM」です。BPMとは「Beat Per Minite」の略称で、テンポを示す表現となり、1分間あたりのビート(打点)を意味します。BPMが小さければスローテンポ、BPMが大きければアップテンポになります。例えば、BPM150の曲をアップテンポとするなら、BPM75の曲はスローテンポになります。

昨今「EDM」と言われる4つ打ち系の楽曲はBPMが120~130前後が主流になっており、楽曲的にはBPM128のものが多いです。BPM128は1分間に128拍の音が鳴っているという意味です。BPM128の楽曲は制作側としても作りやすいBPMだと言われているそうですね。

さてここから実践編となります。

「BPMが同じ曲のつなぎ方」と「BPMが違う曲のつなぎ方」の2つに大きく分けて見てみましょう!




【BPMが同じ曲のつなぎ方】

まずはBPM128同士の曲をつなぐところからはじめてみました。

※以下、1つ目の曲(前の曲)を「1」、2つ目の曲(次の曲)を「2」とする

SX2,BPM128同士のつなぎ方,DECK1,DECK2

まずは「1」と「2」、どちらもBPM128の曲を用意します。「1」をDECK1に、「2」をDECK2にロードさせ、「Play」を押して「1」を再生します。

SX2,BPM128のつなぎ方,DECK2のLOWつまみを左へ


次にしておくのは、「2」の低音を切っておく(LOWのツマミを左へ回す)ことです。これは「1」とミックスしていくときに「2」の低音がイントロの段階で混じってしまうと、低音でこもりやすく聴こえたり、テンポが合わずに調和がとりにくいためです。

SX2,DECK2のフェーダーをアップ,DECK1のLOWつまみを左へ,DECK2のLOWつまみを右へ


「1」がアウトロ(曲の終わり)付近にきたら、小節を意識しながら「2」を再生し、フェーダーを少しずつ上げていき、「1」と「2」の音が交わりはじめたら、次に「1」の低音を小さくしながら「2」の低音を大きくしていきます。「1」のLOWのツマミを左に回しながら、「2」のLOWのツマミを右に回していく感じです。そして、音がいい感じに交わってきたら「1」のフェーダーを徐々に下げていけば、BPM128の2曲のミックスは完成です。

高音や中音でミックスのコントロールをする方もいますが、最初は低音からやったほうが上手にミックスできると私は思いました。

動画の解説をみるとさらにわかりやすいと思います↓
https://www.youtube.com/watch?v=izPVOU5Mplg




【BPMが違う曲のつなぎ方】

2つの曲のBPMが異なる場合には、つなぎ方が少し複雑になってきます。

ここでポイントになるのは、

1.二つの曲のテンポ(BPM)を合わせること
2.テンポを戻すタイミングを把握すること

この2つです。

そして、「自動」と「手動」の2つの方法があります。



▶自動でつなぐ場合(★おすすめ)

「1(DECK1)」の曲がBPM128で、「2(DECK2)」の曲がBPM130とします。「1」→「2」へとつなぐとして、まずここでポイントになるのが、2つのテンポをあわせる作業をすることです

SX2,SYNC,BPMが違う曲のつなぎ方


SX2の機能の一つに「SYNC」という機能があります。このSYNC機能を使うことで、BPMが異なる、それも大きく異なる曲も簡単にテンポを合わせられます。

SX2,Sync,BPMが異なる曲のつなぎ方


「1」の曲を再生中に「2」の曲をロードし、「2」を再生しているデッキの「SYNC」ボタンをクリックします。これだけで「2」のBPMが自動で「1」に合わせてくれます。その後、「1」がアウトロに来たら、拍・小節を意識しながら「2」のイントロを再生して、つないでいきます。

SX2,Sync,BPMが異なる曲のつなぎ方

このままだと「2」はまだBPM128のままですから、次に「2」の本来のBPMである130に合わせていきますが、「1」と「2」はシンクしている状態なので、「2」を再生しているデッキのテンポのフェーダーを下に下げてBPM130にアップしてあげるだけでいいです。完全につなぎきったら、「1」のチャンネルフェーダーを徐々に下げていき、「1」の音を完全に切ります。

これで基本的にはBPMの違う曲でも簡単にミックスさせることができますが、ひとつ注意点があります。

SX2,Sync,BPMが異なる曲のつなぎ方

「SYNC」機能をオンにした状態なので、次の曲を再生する曲のBPMのことを考えて、先ほど「1」を再生したデッキの「SYNC」をオフにしておく必要があります。「Shift」+「SYNC」を同時にクリックするだけで簡単にSYNC機能はオフできるので、この点を忘れないでください。

SX2,Sync,BPMが異なる曲のつなぎ方

また「2」でテンポフェーダーをいじっているので、「2」を再生し終えて、次の曲に移行できたら、「2」を再生したデッキの「SYNC」をオフにして、さらにテンポフェーダーも元に戻してあげましょう。これですべてクリアになって、次の曲を再生するときにテンポが合わないなどのミスがなくなります。



▶手動でつなぐ場合

「1」がかかっている最中に「2」のBPMに合わせると不自然になってしまうので、「2」の再生前に「TEMPO」と書かれたフェーダーを使ってBPM128に変えておきます。この状態で「2」をモニタリングしてみると少し違和感がありますが、「1」とミックスしていくとその段階では自然と聞こえるのでそこは安心してください。

※ただし、つなぎ途中でボーカルが入ったりすると不自然さが出てしまいますのでご注意を

「1」と「2」のテンポが合ったら、先ほども紹介したように、「1」中心になっていた低音を「2」中心の低音に切り替えていきます。徐々に「1」のフェーダーを下げていき、「2」の音のみにします。「2」の音のみになったら、TEMPOフェーダーを使って徐々に元のBPM130に戻していきます。これでBPMが異なる曲を自然につなぐことができます。

ただし、BPM128→BPM160といったように、BPMが大きく異る場合は、うまくつなぐのが難しくなってきます。BPM128→BPM75といったようにBPMが小さくなっていく場合も然り。



【ワンポイントテクニック】

SX2,テンポフェーダー,変更,変える,±8,±16,±50

初期設定ではテンポフェーダーを上下に動かしてもBPM±8しか変更できません。これではBPM128→BPM148といったような急激なテンポ変更がフェーダーを使ってできません。そんなときに活用したいテクニックがあります。「Shift」+「TENPO RANGE」を同時に押すとテンポフェーダーを±16もしくは±50まで変更できます。これでBPM最大50の変化まで対応できます。しかし、あまりにもテンポに差がありすぎるとつなぐときに違和感を覚えさせることもあるのでそういうときは「カットイン」を利用するといいでしょう。



▶カットインでつなぐ場合

ここまでは「1」がアウトロに入って、「2」がイントロに入ったときにテンポを揃えるやり方を説明してきましたが、実はこんな方法もあります。「1」がブレイクに入る瞬間に「2」のイントロをテンポを変えずにつなぐ方法です。

※ブレイクは、曲の終わりの部分・メロディやリズムがなくなる部分

「1」がブレイクに入った“瞬間”を狙って「2」を再生することで、イントロとアウトロのテンポを合わす必要がなくなりますし、これまでの方法よりもBPMの差をそこまで気にせずにつなぐことができます。実際、このような方法でスローテンポな曲からアップテンポな曲へつなぐDJも多いですし、よく使われる方法でもあります。

やり方としては、「1」を再生中に、「2」はフェーダーを上げた状態で再生した箇所にセットしておき、「1」がアウトロからブレイクに入った瞬間に「1」のフェーダーを下げるのと同時に「2」を再生してあげるとカットインができます。感覚としては左手は「1」のフェーダーを、右手は「2」のPlayにかけておくといいでしょう。

何よりもまずは練習が大事なので実際に手を動かしてやってみましょう!上達は練習なくしてありえません!

2016年01月08日

【ミックス応用編】イントロorアウトロが短い曲はAUTOLOOP機能を使うべし

SX2をはじめ、Pioneerの多くのDJコントローラーには「AUTOLOOP(オートループ)」という機能があります。これはその名のとおり、ループをオート(自動)で設定することができる機能です。

「どんな時に使えるんだろう?」と思っていて私も最初は使う機会がなかったのですが、イントロとアウトロが短い曲のときに使えることがわかりました。

曲と曲をつなぐ時にはある程度の時間が必要になるのですが、曲によっては急にボーカルからはじまる曲があったり、アウトロが余韻なくすぐに終わってしまう曲があったりして、そういった曲をつなぐが難しいところがありました。

でも、このAUTOLOOPを使うと前の曲と次の曲がミックスされるまでの時間をたくさんとることができるのです。テンポが違う曲だったりすると、テンポフェーダーを使ってテンポを合わせる時間がさらに必要になるので、余計にその恩恵を受けることができます。

使い方はとても簡単!

SX2,AUTOLOOP,オートループ,自動,イントロ,アウトロ


前の曲のアウトロで「AUTOLOOP」を押すだけ!多少ずれてもいい具合のところに勝手に修正してくれ、ループを作ってくれます。次の曲もあらかじめイントロ部分に同じように「AUTOLOOP」で1小節~4小節ぐらいのループを作っておきましょう。

2小節もしくは4小節でループを作ると違和感のないループが作れることが多いです。任意の場所が確定したら、ホットキューを打っておいて今後どこでAUTOLOOPを使えばいいかわかりやすくしておくとさらにいいと思います。

あとは普段どおりにミックスしてあげるだけです。いい具合にミックスできてきたら、次に流す曲の「AUTOLOOP」をもう一度押して解除してあげるとそのまま自然な流れで曲を再生することができます。


【注意したいこと】

例えば、テンポの違う曲のミックスの場合、次の曲を前の曲のBPMに合わせた状態でミックスしていくので、ミックス後、AUTOLOOPを解除してそのまま再生してしまうとボーカルの音が低くなったり、高くなってしまって少し不自然さが出てしまいます。不自然なまま曲を再生し続けるわけにもいきません。なので、いい具合にミックスできたらすぐにAUTOLOOPを解除するのではなく、テンポフェーダーを少しずつ戻して次の曲のBPMにあわせてあげましょう。


BPMについては誤差5ぐらいまでにしておいたほうがより自然につなげると思いました。7以上になってくるとつなぐのが少し難しいです。もちろん、私のテクニック不足かもしれませんけど・・。

それと、ループはBPMの違いを考慮して(ボーカルの音程が狂わないように)、基本的にボーカルが始まる前の部分で設定したほうがいいです。いきなりボーカルからはじまる曲の場合はカットイン(頭出しで瞬時に曲を変えるテクニック)を選んだほうがいいかもしれません。

2016年01月13日

ただの曲が華麗に変身?誰でも簡単にできるSAMPLERの設定方法・使い方

SX2には「HOTCUE」の他に、「ROLL」「SLICER」「SAMPLER」という機能があります。


「ROLL」と「SLICER」に関しては使い方はボタンを押すだけなので簡単ではありますが、間違ったタイミングで押してしまうと聞くに堪えない曲調になってしまうため、初心者の方は練習で使うのに留めておいたほうがいいでしょう。私もいまだに上手に使えないのでここでは説明すら省きますね(笑)。

ここで紹介したいのは「SAMPLER」という機能です。SAMPLERとは簡単にいえば、曲の再生中に適当な「音ネタ」を繰り出すことができる機能のことです。

クラブで実際にDJのプレイを見たことがある方ならわかると思いますが、例えば、サビの前に「1,2,3 Jump!!」といったような盛り上げるためのノリノリな音ネタを繰り出すDJがいたりします。

自分の声で言ってもいいのですが、恥ずかしかったり、うまくできなかったりするもの。そういう時のために「SAMPLER」に「1,2,3 Jump!!」という音ネタを取り込んでおけば、「SAMLER」をクリックしたのち、設定した任意のパッドを押すだけで簡単に再生することができるのです。


SAMPLERの設定は意外と簡単です。音源を用意したのち、Serato DJ上の上部にある「SP-6」をクリックします。すると6つのスロットが表示されます。あとはそこに音源をドラッグ&ドロップしてあげるだけ。「A」~「D」の4つのバンクがあるので、6スロット×4バンクで24個の音源を取り込むことができます。



【SAMPER音源の収集方法】

音ネタの音源についてですが、フリー音源がたくさんあります。「音ネタ フリー音源」と検索するだけで山のように出てきますので気になる方は検索してみてください。自分ひとりでやる分にはSAMPLERなしでも問題ないですが、人前でやるのであれば、SAMPLER音源が2~3個でもあれば幅を利かせることができます。



【SAMPLER音源が乏しいとき】

フリーのSAMPLER音源は探せばいくらでもあるのですが、自分好みものが見つからないときはよくあるでしょう。大抵の場合、使いたいと思っているSAMPLER音源はどこかで聞いたことがあるはず。どこかで聞いたことがある音源がどの曲で聞いたのかがはっきりとわかっていれば実はSAMPLER音源を探さずに済みます。

では、具体的なやり方を紹介していきます。

例えば、Dimitri Vegas & Like Mike vs Martin Garrix - Tremorの「1,2,3 Jump!!」というSAMPLER音源を使いたいとしましょう。そうしたら、「1,2,3 Jump!!」と流れる直前でホットキューを打ってあげます。この場合、1分23秒付近でホットキューを打つことになります。

次にSAMPLER音源をのせたい曲をDECK1にセットし、再生します。次にSAMPLER音源として使いたい曲をDECK3にセットし、“再生せず”そのままにしておきます。

DECK1が再生され、サビ前に近づいたら、DECK3を押して、DECK3のフェーダーを上げてから、先ほどセットしたホットキューを“長押ししてあげる”と「1,2,3 Jump!!」だけを再生することができます。

長押しした分だけ再生されますので、「1,2,3 Jump!!」だけが再生されるように、ほどよく長押ししてみましょう。。

DECKを3ではなく4にセットしたほうが視覚的に見やすいと思われる方もいると思いますので、SAMPLER音源にしたい曲をセットするのはDECK3 or DECK4どちらもでいいです。やりやすいほうを選んで下さい。


ここまで聞いてもよくわからない!という方はこちらの動画でイメージを掴んでいただくといいと思います(笑)。
https://www.youtube.com/watch?v=os_Upl6JSYU

2016年01月20日

DJはiTunesで曲を買わない?レコードプールで音源を買うのがベスト

私は今までCDやiTunesで音源を購入したり、Soundcloudからフリーダウンロードしていました。特にSoundcloudは新進気鋭のDJなどがREMIXをフリーダウンロード(無償)で提供していたりするので、それだけで音源をわりと確保することができます。有名なDJがフリーダウンロードで提供していることもありますし、大手レーベルからフリーダウンロードが提供されることもあります。

ただ、CDやiTunes、Soundcloudといったところの音源にはミックスするのに十分なイントロがついていないことが多いです。曲と曲をつなぐ際、フェーダーという操作パネルを使いながら徐々に音を重ねていくため、意外と時間がかかります。そこでイントロがないと困るわけです。イントロとは逆のアウトロ(楽曲の終わりの部分)も同じことがいえます。

そこで私が音源の購入に選んだのが「DJ CITY」というレコードプールです。


レコードプールは簡単にいえば、曲を配布する組織・団体(サイト)のことです。レコードプールは日本はもちろんですが、海外で特に盛んです。

私が選んだDJ CITYは3カ月で90ドル(私が購入した際はレートの関係で11,100円)の有料なので、一見高いと思うかもしれません。でも、曲をiTunesで買うと200円になるので、3カ月で55曲前後ダウンロードしちゃえば元がとれることになります。新曲になれば250円なので45曲前後になりますね。1カ月あたり15~18曲とってしまえば元がとれるので、それなら楽勝!と思えませんか?

DJをするとなると何百曲、何全曲も音源が必要になってきます。実際、私は最初の1カ月で200曲ぐらいとりましたので、元をとるどころかお得になりまくってます。


DJ CITYのいいところは手頃さだけではありません。最新曲が抜け目なくダウンロードできたり、320kbpsの音質の良さにも定評があります。クラブでは256kbps以下は音質が悪いので流さないほうがいいと言われているため、音質の良さを求めることもとても大事なことです。

そして、先述したようにイントロとアウトロがしっかりとついているのもいいところなのです。ダウンロード画面で「Intro」と書いてあると十分なイントロ・アウトロが用意された楽曲となります。

イントロとアウトロがあることで曲と曲がつなぎやすくなります。もともとイントロとアウトロが短い曲に関してはイントロ・アウトロがプラスされた状態で提供していたりすることもあるので、まさにDJ専用のレコードプールになっていると感じます。

ちなみにですが、「Dirty」と「Clean」の意味ですが、Dirtyはいわゆる放送禁止用語になる単語がそのまま反映されている楽曲で、Cleanは汚い言葉が使われていない楽曲となります。未成年や親子連れが集うイベントなどはCleanな楽曲を選択するといいでしょう。

2016年01月27日

毎日30分練習&毎日曲チェックで確実にDJスキルが上達するワケ

DJの練習をしていて感じたことがあります。私はDDJ-SX2を購入してからしばらく練習をする気が起きませんでした。いまいちわからないし、実際にやってみたらうまくできなくてあんまり面白くないと思ったりしてほとんど触れない時期もありました。機器を揃えただけで満足してしまったところが若干あったのは事実(笑)。

そんな私でも、無理にでも1日最低30分触れるようにしてから意識は大きく変わったのです。それは上手にミックスができるようになったときの達成感を味わうことができたからだと思います。

また、音楽というものには拍や小節があって、テンポを理解することの重要性を知ったり、低音の入れ替えをスムーズに行わないと上手にリミックスができない、といったようにDJの難しさが徐々にわかるようになったことも良かったです。

課題をクリアしていくことで成長するというのはどの分野でも言えることですよね。DJの練習でも全く同じことがいえました。

1日30分は実にちょうどいい時間でもあります。1日30分以上になると集中が切れますし、それ以下だと得られるものが少ないです。私は夕飯前の30分を利用して練習をすることが多いです。これが終わったらご飯が食べられる!と思いながら練習していました(笑)。

「毎日30分もやっていたらやることもつきてこない?」と思うかもしれませんが、それぞれの曲に色々な特徴があるため、ただ単につなぐ練習をしていても、この曲とこの曲は合うけどこの曲とこの曲は全く合わない、この曲の間に別の曲のサビを合わせてみたら面白いかも、サビから全く違う曲のサビを取り入れたら面白いかも、といったように気づき、学ぶことがたくさん出てきます。それは今でもです。

初心者は特に吸収できることだらけなので、初心者ほどたくさん練習すべきです。初心者のうちにどれだけ練習するかで今後のDJスキル上達に関わってくると思ったほうがいいと私は感じました。



【練習が面倒なら曲探しをすべし】

私が曲のストックには自信があったのは、毎日のように曲をチェックしているからです。「そんなに聴く曲ってたくさんあるの?」なんて思うかもしれませんが、あります!正直言って聴ききれないぐらいです。

私の場合、SoundCloudだけでも300組以上をフォローしていますのでほぼ毎日のように新曲をチェックしたり、その方々からリポストされたオススメ曲を聴いているので、全部を聴くだけで数時間はかかります。でも、それぐらいたくさん聴くようになると曲のレパートリーも増えてくるのでDJをはじめるならたくさん聴いて損はないです。

SoundCloudだとフリーダウンロードできる音源も多かったりするので、そのあたりも抜け目なくチェックしておきたいものです。


もし、フェス関係の音源で気になった楽曲の曲名がわからない場合は、フェス関係の音源の曲順・楽曲名を解明している「1001TRACKLISTS」というサイトを参考にしてみてください。ほぼすべての楽曲がわかります。

SoundCloudはもちろんのこと、YouTubeであったり、MixCloud、それこそ私が有料で加入しているDJ CITYなんかも毎日チェックしていきます。

そこまで時間をとれないという方も、毎週発表されるBillboardのランキングぐらいはチェックしておきたいものです。Billboardは世界の人気曲のランキングですから、今どの曲がキテいるのかがすぐに分かります。

YouTubeでBillboardランキングをまとめた動画が毎週アップされていたりするのでそういったものを見ればランクインした曲がどんな曲なのかもすぐにわかります。10分足らずの動画で構成されていることも多いので、時間がなくても問題ないです。

Billboardランキングと日本のオリコンランキングは大きく異なる点があると私は感じています。それは前者は、曲を育成・成熟させている感が強いことです。日本のオリコンランキングは毎週のように違う曲がトップ10に入ってきたりしますが、Billboardランキングは有名な歌手が曲を出してもそう簡単にトップ10をとらせてくれず、まずは50位~30位ぐらいにランクインして、そこから徐々にランキングを上げていくような形が多いです。リリース当時は全く話題にならず、1~2年ほどしてから話題になるようなことも多々あります。

また、Billboardランキングは非常にシビアです。たとえ有名な歌手でも“いまいち”な曲と判断されれば、トップ30にさえ入れなかったりします。日本ではこれはありえないことですよね。だからこそトップ10にランクインする曲はチェックしておかなければならないのです。最初は「なにこれ?」と思っていた曲が何週にも渡って聴いていくと気になってしまうようになる、それがBillboardランキングです。上位の曲は心に響くものがあるからこそ上位にランクインしているわけですからね。

たとえ、BPM70前後のスローテンポな曲でも、EDM系のフェスでBPMの高いリミックス曲として注目されることもあるのでチェックしておかなければなりません。スローテンポのまま流すことも最近は多いです。EDMが好きだからヒップホップはチェックしない、ということはせず、幅広くチェックしておきたいものです。

2016年02月03日

SoundcloudでMashupをフリーダウンロードするとDJ初心者感が出ない件

DJ初心者にとって意外と困るのが時間の使い方です。今やDJコントローラーの登場によって、DJがプレイ中に行うことはそこまで多くなくなってきています。

BPMを合わせるのだってSync機能を使えば一瞬でできてしまいますし、膨大の曲データから流したい曲を探すのもライブラリー上の「Prepare」をクリックすればそこに楽曲を事前に準備しておくことができるので、曲探しにも時間はとられません。

初心者ができることといえば、ミックス(つなぎ)やFXで効果音をつけることぐらいでしょう。簡単になってきているのは嬉しいことなのですが、それだけやることが少なくなってきて、最初の頃は「何か他にすることないのかな?」と時間を持て余してしまうことがあります。

そして大きな問題として、何も加工されていないオリジナルの曲を流した時にただCDを垂れ流しているような印象を与えてしまう可能性があります。これが初心者感丸出しの大きな原因になってしまうわけです。「あ!この曲聴いたことある!」と最初はオーディエンスも盛り上がってくれたりしますが、クラブ慣れしている人には「まーたこの曲か」と思われてしまうわけですね・・。

曲をただただ垂れ流してはミックスして、を繰り返しているDJにはどこか物足りない印象を受けてしまいます。

DJ初心者からいち早く抜け出すためにチェックしたいのが「Mashup(マッシュアップ)」です。

マッシュアップとは、複数の曲を加工・編集してひとつの曲にする手法のことです。サビ前までは違う曲で、サビにさしかかるところで違う曲にミックスされ、サビ後にまたサビ前の曲に戻る、といったような曲がマッシュアップの一例として挙げられます。2つの曲はもちろんのこと、3つ、4つの曲が1つの曲として加工されるようなものもあります。

マッシュアップを流すとオリジナルの曲とはまた違った雰囲気を醸し出すことができすので、オーディエンスを飽きさせず、そしてDJ初心者感も出にくいです。「あ、このリミックス面白い!」なんてオーディエンスに思われるわけですね。

ただ、それなりに作曲に関する技術がないとマッシュアップを作ることは難しいです。そこでSoundcloudで見つけるのです。Soundcloudには様々なマッシュアップがアップロードされていて、中にはフリーダウンロード、つまり、無料でダウンロードできるマッシュアップがあります。

フリーダウンロードの簡単な見つけ方も紹介しておきます。


Soundcloudの検索画面で検索枠に「Mashup」と打ち込んで、左側の「Tracks」を選択し、さらに「To Modify Commercially(改変・商業OK)」を選択します。あとは楽曲の下の「Download」または「Free Download」からフリーダウンロードしてください。


特に「↓Download」という表示の楽曲はSoundcloud上ですぐにダウンロードできるものが多いです。


より詳細な検索をしたい場合は、「アーティスト名 Mashup」「楽曲名 Mashup」というような形で検索してもいいですし、左側の「Filter by tag」より「#House」「#progressive house」「#Electronic」といったようなタグからのジャンル別検索をすれば、好きなジャンルの中でまた新しい曲に出会える可能性もあります。

フリーダウンロードした曲をSerato DJに取り込んだら、あとはFXで効果音をちょちょちょっと足しながらかけるだけで、あたかも、できる人!って感じでプレイすることができます。

もちろん、現場で使える技術をつけることは大事ですが、DJ初心者はまだ技術もないですから、とにかくそれっぽさを出すことが大事になってきます。そのためにもいくつかマッシュアップのストックもあったほうがいいですよ、ということです。

作曲の技術をつけるためにも自分でマッシュアップを作る練習をしてみるのもいいかもしれません。かくいう私はまだマッシュアップなど作れませんけど・・。それでもマッシュアップ作成に使えるフリーソフトはたくさんあるようですので、気になる方はチェックしてみてください。

2016年02月10日

【最初で最後?!】伝説のDJ“AVICII”のライブを見た感想


2016年6月9日、ついにその日はやってきました。そう、あのAviciiのライブをついに見ることができたのです。

私が最初にEDMの存在を知ったのはSwedish House Mafiaでしたが、同時期に人気を博したのが言うまでもなくAviciiでした。BillboardでランクインしていたLevelsのMVを最初に見たときの衝撃は今でも覚えています。「なんなんだこの曲は(笑)」と。最初は違和感を覚えた曲も、Billboardランキングで毎週のように聞いているとなぜか耳に残っていました。

Aviciiはこれまでに様々な曲をリリースしてきましたが、幾度と無くこの違和感を覚える→耳に残ってしまう、というサイクルにハマっていきました。それが他でもないAviciiサウンドの魅力だと私は思っています。

そして、EDM界の先駆者とも言えるまだ20代の若者が今年を持ってライブ活動を引退すると宣言したことでファンのみならず、業界までも激震させてしまったのです。見納めの意味も込めて「今年こそは必ず見たい!」と思った方も多いのでは。

“偶然にも”今年、QVCマリンフィールドで最初で最後のライブが行われることになりました。「やった!」と歓喜した方も多いでしょうが、実は彼は過去に3回の来日キャンセルをしている男でもありました(笑)。

2013年のSPRINGROOVEはドクターキャンセルにより、2014年の富士急ハイランド・コニファーフォレストは体調不良により、そして2015年の富士急ハイランド・コニファーフォレストは多忙により、来日がキャンセルされました。なのでコアなファンからは「今回も来ないのでは?」という声まで聞かれるほど、今回の来日の信ぴょう性は低かったのです。

しかし、その日は来ました。そう、彼はついに来日してくれたのです。この日をこんなに待ち望んたことはありませんでした。




私は彼が登場したその瞬間、少し涙ぐんでしまいました。約1時間半のセットでしたが、ここまで盛り上げることができるのは日本では彼しかいないのではないでしょうか。

セットリストは1001TRACKLISTSを参考にしてください。

日本でも知名度もかなり高くなっているようで、私自身これまで様々なフェスに参戦してきましたが、10代後半から40代前半、ここまで幅広い層から支持を得ていたのが印象的でした。

10代の子の中には、親御さんと来られている方もいました。EDMは少しDQN感があるとも言われており、若い層に支持されているイメージが強かったのですが、色々な支持層がいることを改めて実感しました。音楽に年齢は関係にないことを改めて実感しました。


私はプラチナムチケットを購入したため、かなり近い位置から彼を見ることができました。これは本当にいい思い出です。Aviciiの同級生でもあるOtto Knowsを見られたものすごく嬉しかったです。QVCマリンフィールドで同窓会が開かれたようなものですからね(笑)。


AviciiとOtto Knowsが共同で制作した「Back Where I Belong」も流れたりして、感動&感動でした。

「アンコール!」の声にも全く応えず、時間きっちりで終わるところは私なんかはむしろ潔さを感じましたね(笑)。

彼はライブ活動を引退すると宣言しましたが、私は数年後にカムバックすると思っています。彼自身、若くしてここまで成功してしまったがために自分がやりたいことをできなくなってしまったことに非常に後悔があるみたいですが、これから数年は自由に時間を使えることになると思うので、その中でまた作曲をしたいという気持ちが必ず芽生えてくるはずです。そのときまでAviciiを待ちたいですね。

彼は必ずカムバックします!

2016年06月06日

トップDJが実際にどのようなBPM変移でセットを組んでいるのか検証


初心者にとって1時間のセットリストを作るのは決して簡単ではありません。まずは本物のDJのセットリストを真似してみることから始めるのもひとつの手です。

合わせやすいからとずっとBPM128の曲をかけるわけにもいきませんし、かといってBPM128→BPM75→BPM128→BPM110といったBPMがバラバラな曲ばかりをかけるのも雰囲気をつかむのは難しいです。

実際にフェスなどでDJがどのようなBPM変移でセットリストを組んでいるのかを読み解いてみることにしました。

私が感動したセットのひとつである、「Axwell Λ Ingrosso」のEDC Las VegasのセットリストからBPM変移を読み解いてみます。


※赤字で記載してある数字がBPMです。


125 Axwell Λ Ingrosso ft. Pharrell Williams - Dream Bigger (Intro Edit)

128 Rob & Jack ft. Sanjin - Badgal

125 w/ Axwell Λ Ingrosso - We Come, We Rave, We Love

128 Jack U ft. Bunji Garlin - Jungle Bae

128 Axwell - Barricade

128 Shapov vs. M.E.G. & N.E.R.A.K. - Party People

131 Coldplay - Clocks

112 Coldplay - Adventure Of A Lifetime (Acappella)

125 Michael Feiner - Mantra (Axwell Cut)

128 Green Velvet - Flash (Nicky Romero Remix)

125 Ingrosso & LIOHN & Salvatore - FLAGS!

128 Bingo Players - Rattle

75 Yellow Claw - Run Away (Valentino Khan Remix)

126 D.O.D - Taking You Back (Afrojack Edit)

126 Sebastian Ingrosso - Dark River (Festival Version)

124 Calvin Harris ft. Rihanna - This Is What You Came For (Acappella)

128 The Temper Trap - Sweet Disposition (Axwell & Dirty South Remix)

128 Swedish House Mafia & Knife Party - Antidote

125 Swedish House Mafia - One

145 Desiigner - Panda

128 Swedish House Mafia - One (Garmiani Remix)

124 The White Stripes - Seven Nation Army

125 Axwell Λ Ingrosso - Can't Hold Us Down

140 Axwell Ingrosso & Salvatore Ganacci ft. Pusha T - Can't Hold Us Down

??? Axwell Λ Ingrosso & Years - ID

126 Alesso & Calvin Harris ft. Theo Hutchcraft - Under Control (Acappella)

125 Sebastian Ingrosso vs. Alesso ft. Ryan Tedder - Laktos is Calling (Sebastian Ingrosso Edit)

??? Axwell Λ Ingrosso feat. Salem Al Fakir vs. Ivan Gough & Feenixpawl & Axwell feat. Georgi Kay - Something New vs. In My Mind (Axwell Λ Ingrosso Mashup)

128 Promise Land - X-Press

130 Armin van Buuren - Ping Pong

128 Martin Garrix & Matisse & Sadko - Dragon

128 Andrew Bayer - Do Androids Dream Part 2

122 Calvin Harris & Disciples - How Deep Is Your Love (Accapella)

128 Martin Garrix & Third Party - Lions In The Wild

??? Axwell Λ Ingrosso & Shapov - Belong (Axwell & Years Remode)

128 Wiwek & Gregor Salto - On Your Mark (Mike Cervello Remix)

128 Wiwek & Gregor Salto - On Your Mark

122 Axwell Λ Ingrosso - Thinking About You

130 DJ Snake - Propaganda (Nom De Strip & TJR Remix)

125 Swedish House Mafia - Greyhound

??? DubVision vs. Swedish House Mafia ft. John Martin vs. Kygo ft. Conrad Sewell - Turn It Around vs. Don't You Worry Child vs. Firestone (Axwell Λ Ingrosso Mashup)

??? Sebastian Ingrosso & Tommy Trash & John Martin vs. Green Velvet & Nicky Romero - Reload vs. Flash (Axwell Λ Ingrosso Mashup)

123 Booka Shade - Love Inc

??? Axwell & Sick Individuals vs. Daft Punk vs. Swedish House Mafia & John Martin - I Am vs. One More Time vs. Save The World (Axwell Λ Ingrosso Mashup)

??? Shapov - ID

125 Daft Punk - One More Time (Acappella)

128 Axwell Λ Ingrosso ft. Salem Al Fakir - On My Way

118 Europe - The Final Countdown

126 Alesso vs. OneRepublic - If I Lose Myself

132 Axwell Λ Ingrosso ft. Salem Al Fakir & Vincent Pontare - Sun Is Shining



大まかなBPMの変移は上記のようになっていました。普段、BPMを意識しながらセットリストを聴くことはそうないと思いますし、私自身としてもBPMの変移を調べたことは大きな収穫となりました。

このケースでわかったことは、大きな変化はそこまでないということです。一番大きな変化は「Bingo Players - Rattle(128) → Yellow Claw - Run Away (Valentino Khan Remix)(75) → D.O.D - Taking You Back (Afrojack Edit)(126)」の辺りでしょうか。変化をつけるという意味でBPMを大きく変えるというのはよくあるパターンです。曲のメリハリをつけたいときにこういったテクニックを活用します。

他はBPM128を中心に、BPMが上がったり下がったりを繰り返している印象です。その誤差は、小さいときはBPM3~6程度、少し大きくてもBPM8~15程度ですね。急激にBPMを変えるとつなげるのが難しくなるため、徐々にBPMを変化させていくような形をとっているように見て取れます。

トップDJであっても基本的なDJのテクニックは一緒なのかもしれません。ただ、DJ初心者にとってはBPMが10も変わると、最初の頃はつなげるのが難しく感じます。DJ初心者はまずは3~8ぐらいの間でBPMを変移させていくと変化をつけながらもつなぎもミスなくできるようになるでしょう。

2016年07月06日

DJは自分のジャンルを確定させないほうがいいと思ったワケ


一言で「DJ」と言っても、世界には様々なジャンルのDJがいます。HIPHOPが得意なDJもいれば、HOUSEが得意なDJ、TrapやDubstepが得意なDJがいたり多種多様です。最近は減少傾向にありますが、今なおTRANCEを愛するDJも少なくないです。

かくいう私は「Progressive House」が特に好きです。ストックされている曲の半数以上はProgressive Houseと言っても過言ではないです。好きなジャンルがあるということは大きな強みになってきます。

例えば、Progressive Houseに特化したイベントがあれば積極的に参加することができるでしょう。好きなジャンルに関してはより一層、知識を深めていけばいいでしょう。

ただ、好きなジャンルが偏ってしまうのは初心者DJにとってはあまり良くないと感じました。理由としては、ジャンルが偏ることで同じ曲調ばかりになってしまうためです。

私の場合、Progressive Houseに限定されたイベントに呼ばれる分には困りませんが、現実にはそのようなイベントばかりではありません。もし、HIPHOP系のイベントに参加してもらいたい、と言われたらタジタジになってしまうでしょう。

ある特定のジャンルを毛嫌いするのも良くないです。例えば、流行曲には目も向けない、というパターン。流行曲は箱で流せば必ず盛り上がりますから、ストックぐらいはしておきたいです。

DJとして一番大事なのは自分が楽しむだけでなくお客様を楽しませることですから、自己満足になってはいけないのです。もし、Progressive House好きの私がDubstep系のイベントでProgressive House系の曲ばかりかけていたら総スカンを食らってしまうでしょう。

オールジャンル系のイベントだとしても、大衆曲はある程度ストックしておかなければならないと思います。オールジャンル系のイベントは、特にDJのプレイをはじめて見るという方が多いですから、知らない曲ばかりかけるDJはあまり好かれません。

自分自身は納得できないこともあると思います。でも、お客さんを満足させるにはオールジャンルでやっておいたほうがいいのです。ここは自己満足の世界に入るのか、お客さんのために頑張るのか、難しいところですが、お金をとっているようなイベントならお客さんのために頑張る必要があります。

DJも自己犠牲的を払ってプレイしていると実感しました。もちろん、個人でやる分には自由にやっても構わないと思います。あくまで人様に見せるときの話です。

2016年07月27日