DJの練習をしていて感じたことがあります。私はDDJ-SX2を購入してからしばらく練習をする気が起きませんでした。いまいちわからないし、実際にやってみたらうまくできなくてあんまり面白くないと思ったりしてほとんど触れない時期もありました。機器を揃えただけで満足してしまったところが若干あったのは事実(笑)。
そんな私でも、無理にでも1日最低30分触れるようにしてから意識は大きく変わったのです。それは上手にミックスができるようになったときの達成感を味わうことができたからだと思います。
また、音楽というものには拍や小節があって、テンポを理解することの重要性を知ったり、低音の入れ替えをスムーズに行わないと上手にリミックスができない、といったようにDJの難しさが徐々にわかるようになったことも良かったです。
課題をクリアしていくことで成長するというのはどの分野でも言えることですよね。DJの練習でも全く同じことがいえました。
1日30分は実にちょうどいい時間でもあります。1日30分以上になると集中が切れますし、それ以下だと得られるものが少ないです。私は夕飯前の30分を利用して練習をすることが多いです。これが終わったらご飯が食べられる!と思いながら練習していました(笑)。
「毎日30分もやっていたらやることもつきてこない?」と思うかもしれませんが、それぞれの曲に色々な特徴があるため、ただ単につなぐ練習をしていても、この曲とこの曲は合うけどこの曲とこの曲は全く合わない、この曲の間に別の曲のサビを合わせてみたら面白いかも、サビから全く違う曲のサビを取り入れたら面白いかも、といったように気づき、学ぶことがたくさん出てきます。それは今でもです。
初心者は特に吸収できることだらけなので、初心者ほどたくさん練習すべきです。初心者のうちにどれだけ練習するかで今後のDJスキル上達に関わってくると思ったほうがいいと私は感じました。
【練習が面倒なら曲探しをすべし】
私が曲のストックには自信があったのは、毎日のように曲をチェックしているからです。「そんなに聴く曲ってたくさんあるの?」なんて思うかもしれませんが、あります!正直言って聴ききれないぐらいです。
私の場合、SoundCloudだけでも300組以上をフォローしていますのでほぼ毎日のように新曲をチェックしたり、その方々からリポストされたオススメ曲を聴いているので、全部を聴くだけで数時間はかかります。でも、それぐらいたくさん聴くようになると曲のレパートリーも増えてくるのでDJをはじめるならたくさん聴いて損はないです。
SoundCloudだとフリーダウンロードできる音源も多かったりするので、そのあたりも抜け目なくチェックしておきたいものです。
もし、フェス関係の音源で気になった楽曲の曲名がわからない場合は、フェス関係の音源の曲順・楽曲名を解明している「1001TRACKLISTS」というサイトを参考にしてみてください。ほぼすべての楽曲がわかります。
SoundCloudはもちろんのこと、YouTubeであったり、MixCloud、それこそ私が有料で加入しているDJ CITYなんかも毎日チェックしていきます。
そこまで時間をとれないという方も、毎週発表されるBillboardのランキングぐらいはチェックしておきたいものです。Billboardは世界の人気曲のランキングですから、今どの曲がキテいるのかがすぐに分かります。
YouTubeでBillboardランキングをまとめた動画が毎週アップされていたりするのでそういったものを見ればランクインした曲がどんな曲なのかもすぐにわかります。10分足らずの動画で構成されていることも多いので、時間がなくても問題ないです。
Billboardランキングと日本のオリコンランキングは大きく異なる点があると私は感じています。それは前者は、曲を育成・成熟させている感が強いことです。日本のオリコンランキングは毎週のように違う曲がトップ10に入ってきたりしますが、Billboardランキングは有名な歌手が曲を出してもそう簡単にトップ10をとらせてくれず、まずは50位~30位ぐらいにランクインして、そこから徐々にランキングを上げていくような形が多いです。リリース当時は全く話題にならず、1~2年ほどしてから話題になるようなことも多々あります。
また、Billboardランキングは非常にシビアです。たとえ有名な歌手でも“いまいち”な曲と判断されれば、トップ30にさえ入れなかったりします。日本ではこれはありえないことですよね。だからこそトップ10にランクインする曲はチェックしておかなければならないのです。最初は「なにこれ?」と思っていた曲が何週にも渡って聴いていくと気になってしまうようになる、それがBillboardランキングです。上位の曲は心に響くものがあるからこそ上位にランクインしているわけですからね。
たとえ、BPM70前後のスローテンポな曲でも、EDM系のフェスでBPMの高いリミックス曲として注目されることもあるのでチェックしておかなければなりません。スローテンポのまま流すことも最近は多いです。EDMが好きだからヒップホップはチェックしない、ということはせず、幅広くチェックしておきたいものです。