DJは自分のジャンルを確定させないほうがいいと思ったワケ


一言で「DJ」と言っても、世界には様々なジャンルのDJがいます。HIPHOPが得意なDJもいれば、HOUSEが得意なDJ、TrapやDubstepが得意なDJがいたり多種多様です。最近は減少傾向にありますが、今なおTRANCEを愛するDJも少なくないです。

かくいう私は「Progressive House」が特に好きです。ストックされている曲の半数以上はProgressive Houseと言っても過言ではないです。好きなジャンルがあるということは大きな強みになってきます。

例えば、Progressive Houseに特化したイベントがあれば積極的に参加することができるでしょう。好きなジャンルに関してはより一層、知識を深めていけばいいでしょう。

ただ、好きなジャンルが偏ってしまうのは初心者DJにとってはあまり良くないと感じました。理由としては、ジャンルが偏ることで同じ曲調ばかりになってしまうためです。

私の場合、Progressive Houseに限定されたイベントに呼ばれる分には困りませんが、現実にはそのようなイベントばかりではありません。もし、HIPHOP系のイベントに参加してもらいたい、と言われたらタジタジになってしまうでしょう。

ある特定のジャンルを毛嫌いするのも良くないです。例えば、流行曲には目も向けない、というパターン。流行曲は箱で流せば必ず盛り上がりますから、ストックぐらいはしておきたいです。

DJとして一番大事なのは自分が楽しむだけでなくお客様を楽しませることですから、自己満足になってはいけないのです。もし、Progressive House好きの私がDubstep系のイベントでProgressive House系の曲ばかりかけていたら総スカンを食らってしまうでしょう。

オールジャンル系のイベントだとしても、大衆曲はある程度ストックしておかなければならないと思います。オールジャンル系のイベントは、特にDJのプレイをはじめて見るという方が多いですから、知らない曲ばかりかけるDJはあまり好かれません。

自分自身は納得できないこともあると思います。でも、お客さんを満足させるにはオールジャンルでやっておいたほうがいいのです。ここは自己満足の世界に入るのか、お客さんのために頑張るのか、難しいところですが、お金をとっているようなイベントならお客さんのために頑張る必要があります。

DJも自己犠牲的を払ってプレイしていると実感しました。もちろん、個人でやる分には自由にやっても構わないと思います。あくまで人様に見せるときの話です。

2016年07月27日